RSR5冒頭より

プログラミング言語の設計は、機能の上に機能を積み重ねることによってではなく、余分な機能が必要であるように思わせている弱点と制限を取り除くことによってなされるべきである。式をつくるための規則が少数しかなくても、その組み合わせ方法に全く制限がなければ、今日使われている主要なプログラミング・パラダイムのほとんどをサポートするのに十分なだけの柔軟性を備えた実用的で効率的なプログラミング言語を満足につくりあげられることを、Schemaは実証している。
RSR5日本語訳

プログラミング言語に限らず、ライブラリやAPIってのはそうあるべきなんだろうな。
でも、表面上は、手軽に入れることも大事なはず。「表面」には使いやすいエディタ、読みやすいチュートリアル、例が豊富なリファレンス、見やすいWebサイトのレイアウト、何も考えずとりあえず用を足せる便利な関数・・・この辺のデコレーションともいえる要素が重要なはず。

プログラミング言語がひたすら増えて、DSLをみんなが定義できるようになると、この表面をいかに作りやすくするかということが問題になる。MicrosoftがOSLOでモデル言語を作るための仕組みとしてMとエディタIntelliPadをセットで提供しているのはこの点で正しいと思う。